Harpist 吉野直子 Naoko YoshinoHarpist 吉野直子 Naoko Yoshino

NAOKO短信

新年のご挨拶2022年1月3日

新しい年になり、3日が過ぎました。前回の「NAOKO短信」から1年以上経ちますが、今もまだ 残念ながら、世界中がコロナに翻弄されています。そのような中でも、お客様の前でのコンサートを続けていられることに感謝する日々です。
今月もコンサートの予定がいろいろ入っています。今、1つ1つの演奏を大切にしていきたいとあらためて強く思いながら、この文章を書いています。

この元旦に発表になった、第63回(2021年度)毎日芸術賞・特別賞の受賞。
これは、私自身がどうの、ということよりも、少しマイナーな存在であるハープという楽器を弾いている私にスポットライトを当てていただいたことが、何よりも嬉しいことです。身が引き締まる思いでいますが、これからも今までと変わらずに、ハープ、そして音楽を大切にして歩んでいくことができればと思っています。

この新しい2022年が皆さまにとって、より良い年になりますように願っています。

イメージ 昨年の11月に訪れた静岡・清水の日本平から望む富士山

半年以上ぶりのコンサート2020年9月16日

今年はコロナ禍で、時間がいつもとは違うペースで流れているように感じています。
いつの間にか暑い夏が過ぎ、季節は秋になりました。まだ暑い日もありますが、虫の鳴き声などは間違いなく秋らしく響いています。

そのような中、私にとっては2月末以来となる、お客さまが入ってのコンサートが 先週末 山形でありました。沼尻さんの指揮のもと、山形交響楽団さんとのアランフェス協奏曲。半年以上ぶりに、生のお客さまとホールで共有する演奏の場は、想像以上に心に響くものでした。客席から伝わってくる静かなエネルギーに後押しされながら、とても幸せな時間をステージで過ごしました。音楽の力、それも1人ではなく みんなで共有する音楽の力に、あらためて感謝です。

山形では、豊かな自然とあたたかい山形の方たちにもホッとする時間となりました。
これからの秋本番、コロナに気をつけながらですが、日本の豊かな自然と美味しい食べ物を楽しむことができれば、と思っています。

イメージ リハーサルをした重要文化財「文翔館」。その中庭から見る時計塔
イメージ 中はこのような感じです

いま、想うこと…2020年3月25日

NAOKO短信、昨年は一度も更新ができず、そして2020年になって3ヶ月が過ぎようとしていますが、今 世の中が、とても厳しい状況に置かれています。いろいろ考えだすと、不安ばかりが先行しそうになりますが、そのような中、この時間を一つの与えられた課題(試練?)と捉えて、自分自身のこと、ハープのこと、そして人生全般のことを見直す時間にすることができないかしら…、などと想いをめぐらせる毎日です。

世の中の状況が少しずつ厳しくなっていた2月22日、自主レーベルからの5枚目のアルバムの発売記念を兼ねた恒例のリサイタルを無事開催できたことに、感謝の気持ちでいます。レーベルを立ち上げた当初は、5枚で一区切りと思っていたのですが、結果的に5枚では収まりきれず、今年もう1枚録音することになりそうです。
録音もそうですが、今まで積み重ねてきたものを大切にしながら、これから更なる拡がりと自由を求めて、ハープそして音楽と共に歩んでいければと思っています。

安心してコンサートができる時が1日も早く来ることを願いながら、気をつけて過ごしたいと思います。

イメージ 身近に見つけた「春」です
イメージ 可憐に咲いています

2018年の最後に2018年12月31日

今年は立冬を過ぎてもあまり寒くなかった東京ですが、年末が近づき、本格的に寒くなってきました。2018年も今日で終わりです。年々日が経つのが早くなってきているように感じるのは、私だけなのでしょうか…。

今年もまた、数多くの素敵なコンサートと出会いに恵まれた年になりました。秋には、比較的小さな会場でのリサイタルが度々あり、普通のコンサートホールでは味わえないような、近い距離でのお客さまとのふれあいを感じることができました。
この年末年始はコンサートはあまりなく、自主レーベルからの4枚目のアルバムの準備作業や、アルバムの発売記念を兼ねた2月のリサイタルの準備などをして過ごしています。

明日からの新しい年が皆さまにとって素敵な一年になりますように願っています。

イメージ 10月に伊那市では、久しぶりに自分の肖像画と対面。絵を通してですが、25年ほど前の自分自身との再会に、ちょっと恥ずかしい気持ちでした。
イメージ 伊那では小学校へのアウトリーチも行いました。全校生徒約60人という家族的な雰囲気の中、子供たちにエネルギーを分けてもらった、嬉しい時間でした。

秋の訪れとともに…2018年10月3日

ふと気づけば、早いもので10月になりました。今年の夏は日本全国、すごい猛暑だった上に、台風や大雨などの被害が各地で大変でした。自然の猛威に謙虚になる気持ちです。

私は今年の夏、香港で約2週間、ハープセミナーで教えたり、自主レーベルgraziosoからの4枚目となるソロCDの録音をしたりしました。香港ではアジアの若々しいパワーに刺激を受け、毎日忙しいながらも充実した時間を過ごしました。人に教えるということは、自分のことをよりよく考え、知ることにも直接つながるので、とても勉強になる上、自分が普段やっていることを客観的に見られるようになります。
4枚目のCDの録音は、今までと同じ軽井沢の会場で行いました。今度のアルバムは、現代ものが中心となります。そして、毎年CDと連動して行っているリサイタル・シリーズのチケットも、9月末から発売が始まりました。

今月は、東京以外の場所でのコンサートが多い月になりそうです。
美しい秋の季節に、日本各地に行けることを、今からとても楽しみにしているところです。

イメージ 香港のハープアカデミーにて
イメージ 夏の休日に訪れた、信州の空です

初めて弾くコンチェルト2018年6月19日

梅雨空のもと、紫陽花の花が目を楽しませてくれる季節になりました。

5月以降、内容の違うコンサートが続いており、充実しながらも忙しい時間を過ごしています。今週は、下野さんの指揮のもと、オーケストラアンサンブル金沢の皆さんと一緒にニーノ・ロータのハープ協奏曲を演奏するため、金沢に来ています。純粋なクラシックの作品よりも、どちらかと言えば映画音楽で有名なロータですが、ハープ・ソロの作品を書いていることから、ハーピストにとっては比較的馴染みのある作曲家です。…なのですが、彼のハープ協奏曲は実は今回、初めて演奏します! ここ金沢では、初日のリハーサルからオーケストラの皆さんとご一緒させていただいており、コンサートに向かって皆で一緒に曲をつくり上げていく楽しさを味わいながら、毎日新しい発見があります。
明後日のコンサートがとても楽しみですし、コンチェルトの新しいレパートリーがまた1つ増えるのも、嬉しいことです。

そんな日々の中、今月の前半に、ちょっとだけヨーロッパに行ってきました。滞在先はドイツのSchwarzwald(黒い森)の小さな街。夜遅くまで明るく、一年の中でも気持ちの良い季節のヨーロッパで、少し久しぶりにゆったり流れる時間に身を置き、リフレッシュすることができました。
これからも、このようなリフレッシュできる時間を大切にしながら過ごしていければ、と思っています。

イメージ Schwarzwald(黒い森)で泊まった部屋の窓からの景色
イメージ こちらがコンサートのポスターです

ホームページ、新しくなりました!2018年5月1日

自分のオフィシャルホームページを初めて作ったのは2006年。それから気づけば、あっという間に12年、ちょうどひとまわりの時間が経ちました。…というわけで、この度、デザインを一から作り直して、新しいホームページが完成しました!

いろいろな方の力により、とても素敵なサイトになりました。これを機に、しばらく更新していなかった「NAOKO短信」も、また書いていきたいと思います。

今日はまず、リニューアルオープンのご挨拶でした。ホームページの各セクション、ぜひゆっくりご覧になっていただければ嬉しく思います!

イメージ 初夏の太陽のもと、至るところで自然がのびのびと輝いています
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